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ケイ・オーのよもやま話~part6~

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皆さんこんにちは!
有限会社ケイ・オー工業の更新担当の中西です!

 

さて今回のよもやま話は

海外の資格と特徴について

 

左官工事は、建物の外観や内装を整えるだけでなく、耐久性、防水性、断熱性など建物全体の性能に大きく関わる重要な技術です。海外では、日本の左官工事に相当するスキルや技術に対しても、地域や国の建築基準や文化的背景に応じて特定の資格制度が整備されており、それらを取得することで技能者としての信頼性を高めることができます。

海外の資格は、現場で求められる技能を証明し、現地の法律や規制に準拠した作業を行うために必要です。また、資格を持つことでキャリアアップや国際的なプロジェクトへの参画の機会が増え、グローバルな舞台での活躍が可能になります。本記事では、左官工事に関連する海外の主な資格とその特徴について深く掘り下げ、資格取得がどのような価値をもたらすのかを解説します。


海外における左官工事資格の重要性

左官工事に関連する海外の資格は、技術者がそのスキルを正式に認められるための証明であり、安全性や品質の向上に寄与します。各国で建築文化や法規制が異なるため、資格制度はそれぞれの地域に適した技能と知識を提供します。

資格が求められる理由

  1. 技術力の証明
    左官工事は精度が求められる作業であり、資格取得はその技術力を証明する手段となります。特に公共工事や高品質な仕上げを求められる現場では、資格が必須条件となることが多いです。
  2. 国際プロジェクトへの対応
    国際的なプロジェクトでは、現地の資格や国際基準を満たすスキルが必要です。資格取得は、これらの基準をクリアした技術者であることを示します。
  3. 安全性と品質の確保
    左官工事では重い材料や道具を使用するため、事故を防ぐための安全知識が必要です。資格取得者は安全基準を理解し、現場でのリスクを最小限に抑える能力を持っています。
  4. 持続可能性と環境配慮
    近年では、環境に配慮した工法や素材が求められています。資格取得を通じて、エコフレンドリーな施工方法や材料選定の知識を習得できます。

左官工事に関連する海外の主な資格とその特徴

以下では、各国で認知されている左官工事に関連する資格と、その特徴について詳しく解説します。


1. NVQ(National Vocational Qualification – イギリス)

NVQは、イギリス国内で左官工事を含む多くの建設業における技能を認定する資格制度です。左官工事の分野では、「Plastering(プラスター工事)」に特化したコースが用意されており、技能のレベルに応じた資格を取得することが可能です。

  • 資格の概要
    • レベル2:基礎的な左官技能を認定。主に初級職人向け。
    • レベル3:高度な左官技能を認定。仕上げの精度や施工管理能力が求められる。
  • 対象スキル
    • 基本的な壁面のモルタルや石膏の塗装技術。
    • 天井や曲面への塗装技術。
    • 仕上げのパターン作成や装飾的な技術。
  • 特徴
    • 資格取得者は、イギリス国内の建設現場で働くための公式な認定を受けることができます。
    • 欧州連合(EU)全域でも認知されており、ヨーロッパ内でのプロジェクトに参加可能。
    • 実務を通じた評価が資格取得の大きな要素であり、実践的なスキルが重視されます。

2. Red Seal Certification(カナダ)

Red Seal Programは、カナダで広く認知されている国家資格制度であり、左官工事や類似した技能(Plasterer:プラスター工)に特化した資格があります。この資格は、カナダ全土で通用する統一基準に基づいています。

  • 資格の概要
    • カナダ各州が提供する職業訓練プログラム(Apprenticeship)を修了し、筆記試験に合格することで取得可能。
  • 対象スキル
    • 石膏やモルタルの塗装技術。
    • 曲面や装飾的な仕上げの技術。
    • 地域特有の気候条件(寒冷地)に適した左官工事の知識と技能。
  • 特徴
    • カナダ国内のすべての州で通用する資格であり、移動の多いプロジェクトに適している。
    • 資格取得者は、左官工事に加えて、建築の他の分野でもスキルを活用可能。
    • 建築基準に基づく高品質な施工が求められるため、国際的にも高い評価を受けている。

3. CPCSカード(Construction Plant Competence Scheme – イギリス)

CPCSは、建設機械の操作を認定する資格制度ですが、左官工事における重機や器具の使用にも適用されます。特に、大規模な左官工事現場では重要な資格です。

  • 資格の概要
    • 機械操作や作業環境の安全管理を認定する資格。
    • レベルに応じたコースが提供され、使用する機械や作業内容に特化。
  • 対象スキル
    • 左官工事で使用する高所作業機械や特殊機械の操作。
    • 安全管理とリスクアセスメントの能力。
    • 作業効率を高めるための機械操作技術。
  • 特徴
    • イギリス国内およびヨーロッパ全域で広く認知されている資格。
    • 左官工事だけでなく、他の建設分野との親和性が高い。
    • 高度な機械操作スキルを必要とする現場で重宝される。

4. AQF Certificate III in Solid Plastering(オーストラリア)

AQF(Australian Qualifications Framework)は、オーストラリアの国家資格制度であり、Solid Plastering(左官工事)に特化した資格が用意されています。この資格は、オーストラリア国内で左官工事に従事するための基準を満たしています。

  • 資格の概要
    • 職業訓練プログラム(Apprenticeship)を通じて取得可能。
    • 実技試験と学科試験を組み合わせた認定プロセス。
  • 対象スキル
    • 住宅や商業建築におけるモルタルや石膏の施工技術。
    • 曲面や天井など、複雑な面への塗装技術。
    • 気候条件に応じた耐久性の高い仕上げの知識。
  • 特徴
    • オーストラリア国内の建設現場で必要とされる資格。
    • ニュージーランドや他のオセアニア諸国でも通用する。
    • 特に環境に配慮した施工技術が含まれており、持続可能な建築を支えるスキルを習得できる。

5. EU認定のPlastering技術資格(ヨーロッパ)

ヨーロッパでは、各国で独自の資格が存在する一方で、EU全域で認知されるPlastering技術の資格もあります。これらの資格は、左官工事における国際基準に準拠しており、地域を越えたプロジェクトで活用可能です。

  • 資格の概要
    • 各国の職業訓練機関で提供される資格コースを修了後に取得。
    • EU基準に基づく技能評価を受ける必要がある。
  • 対象スキル
    • 各種仕上げ材(石膏、漆喰、モルタル)の施工技術。
    • 高品質な仕上げを実現するための細部の仕上げ技術。
    • EUの建築基準と規制に準拠した施工法。
  • 特徴
    • EU加盟国間で共通の基準として認識されており、国際プロジェクトに適している。
    • 高度な技術と安全基準の知識を持つ技術者として評価される。
    • 環境規制への対応力も求められる。

資格取得のメリットと活用

1. 国際的なキャリア形成

海外資格は、国際プロジェクトや多国籍企業での雇用機会を広げ、グローバルなキャリアを形成する基盤となります。

2. 高品質な施工の実現

資格取得者は、地域ごとの建築基準や安全規制を理解し、それに基づいた高品質な施工が可能です。

3. 安全性の向上

資格取得を通じて、安全基準やリスク管理についての知識を深め、現場での事故防止に貢献できます。

4. 環境配慮型施工の習得

近年では、環境に配慮した施工技術や材料の選定が求められ、資格取得者はこれらに対応するスキルを持つことができます。


結論

左官工事における海外資格は、技術者としての信頼性を高め、国際的な舞台で活躍するための重要なステップです。それぞれの資格は、特定の地域やプロジェクトに適したスキルを証明するものであり、資格取得は個人のキャリアだけでなく、業界全体の品質向上にも寄与します。

資格取得を通じて、左官工事のプロフェッショナルとして成長し、グローバルな建設業界での活躍を目指しましょう。

 

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